2018-01-01から1年間の記事一覧
四畳半なありきたりな空間に私は閉じ込められている。 正しくは身体毎ではなく、精神的にということ。 息をする為に、生きをする為に、何かを犠牲にしている。 生活を繰り返して 明日を待っている 今日を見送っている 昨日を惜しんでいる 時々全てを壊したく…
どこにでもあるどこにでもない風景を照り返す、 嫌いになりそうなくらいの天気はちょっとだけ、 心を憂鬱にさせる。 窓に映る半透明な僕を見て、 『さよならだ、人類。みんな吹き飛んじまえ。』と 本物の僕が口を動かした。 "青春"という名にどれほどの価値…
「さよなら」という言葉は物語を終わらせない為に、神様が作り出した。 そして、これ以上にない意地悪な呪文の1つだった。 何度唱えてみても、そこに意味なんて存在していない。 ただの言葉であることは、年を重ねる毎に痛い程身に沁みて行く。 その度に、…
終電という名の、今日に区切りをつける電車に乗り過ごさないように、がむしゃらに走った。 ホームに鳴り響く、警告音と人々が発する騒音に紛れ込んで。 息を切らして、滑り込んだ車内で整える。 暗闇越しに映る自分自身を眺めながら、いつか何年も前に知った…
幼い頃君に教えられた「優しさ」という約束を守っているだけ。 そう言って僕は本当の思いを包み隠して、また誰かを救っているフリをして偽善者になりたがった。本物の救いなんて差し出すことなんてせずに、中途半端に。 すれ違う沢山の出来事を見てみぬフリ…
人は与えられた道をひたすら歩く。 保育園または幼稚園、小学、中学、高校、大学、社会人へと。 早い段階でいつしか気づいたことがある。 僕は周りの他人(ひと)よりも「不出来」だということ。 それに気づいてからは何故だろう、いつしか同じ夢を繰り返し見…
こんなにも憂鬱な気分になる乾いた恋心はどこかに隠していたい。 でも本当はどうしようもなくて、自分でもコントロールなんて出来なくて。 誰かに気に入られるように振る舞うのは嫌いなんだけど、すごく嫌いなんだけど、どうしてもあんたに好かれたくて、私…
人々は他人と自分を比較して自分自身の価値を図ろうとする。 私はせいぜい一時間、一万と二千円ぐらいのものなんだろうな。 もっと高い人なんて腐る程、居るんだろう。 なんて不貞腐れながら、ピンクの光がキラキラと輝く街を歩く。 今の私には眩し過ぎるか…