polly『アンハッピーエンド』
今日も何も変わらなかった。
朝起きて仕事に行き、自宅へ帰り、夕食を食べ、就寝。
そしてまた明日は変わらずやってくる。
世間一般の人々はそれを受け止め小さな幸せをかき集め生きている。
それじゃ足りないから「僕だけ」に響く言葉を探している。
「僕だけに響く言葉」なんてこの世に落ちてはいない。
世界は僕だけの物じゃないから。
そんな生活に何も期待することはない。
そんな日々を平凡だと名付け、何一つ愛することの出来ない僕が愛する者も、愛してくれる者もいない。
見返りを求める僕は誰かを優先することが出来ない。
それゆえ、僕はまだ報われることなんてない。
こないだ読んだ小説の終わり方も、こないだ見たドラマ、映画の終わり方もハッピーエンドだったな。
毎度、毎度似たような終わり方だ。
幸せではない終わり方も必要。
「僕だけに響く言葉」
それはきっとハッピーエンドよりも、アンハッピーエンドで終える物語なのかもしれない。
「終」